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アイコトバ
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作詞 夢十夜 |
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「幸せはそう長く続かないよ」と彼女が
ポツリと告げて顔を見せずに部屋を出て行った
ドアの閉まる甲高い声に僕はハッとした
君の抜け殻が残る部屋 カーテンたなびく
脳内では回想と会話が繰り返され
ドアを開けるための解答を探している
どの言葉を使っても君に合いそうにない
合い鍵なら持ち合わせていたはずなんだけど
使い慣れた「大好き、愛してる」みたいなもので
もう錆びてしまって使い物になりそうもない
「有り合わせしか見つかりそうにないよ」と僕が
シュンと呟き頭を抱えて歩き回る
朝に向かって走る秒針にせかされていた
君の面影が残る部屋 足音が響く
脳内では君の理想像が映し出され
過去にすがるだけの弱い僕がそこにいた
辺りが徐々に明るくなり光に飲まれる
君の感覚が薄くなる中 嘘が光る
そんな玄関先 ドア 見せなかった表情 声
違う ここにいるのは君じゃない「僕はバカだ」
この気持ちを伝えて君を包み込みたい
合い鍵が使い物にならなくてもいいのさ
僕の扉を開け「ごめんね、おかえり」って迎えて
今は優しくフタしていつか2人のものに
今お互いの心を受け入れ合うために
決して錆びることのないアイコトバを教えるよ
キーホルダーにくくりつけておくのではなくて
お互いの手と手でつながって離れないように…しよう
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