|
|
|
微熱
|
作詞 uyaむ |
|
微温い雨に熱を奪われる かじかんで動かない指
耳鳴りと眩暈が意識を支配して 「もう良いかな」、なんて。
どこまでも先を走る君達を 追いかけるのをやめたのは
いつからだっけ?思い出せない そうやって僕は笑う。
零れ落ちる雫数えては いたずらに時を燃やした
何もないこの世界を 掴もうとして
いかないでよ 側に居てよ この手を離さないで
もう少しだけ夢を見させて
いかないでよ ここに居てよ 僕をおいていかないで
届くはずのない、小さな声で。
花を散らした通り雨は 止む気配すら見せないで
為すすべもなく僕はただ 息を潜めて言葉を吐く
意味のないことだと知って 諦めるのを止めたのは僕なりの答え?
多分違う。そうやって僕は笑う。...可笑しくもないのに
季節が通り過ぎてゆく 僕達を置き去りにして
来るはずの明日を想って 今を、始める。
いかないでよ 側に居てよ この手を離さないで
もう少しだけ、後少しだけ
いかないでよ ここに居てよ なんなら僕も連れて行ってよ
そうやって、ほら、駄々をこねてみてさ
いつまでもしゃがみ込んでいる僕を 「行くぞ」って冷たく見下ろした
もう一人の僕の目は 痛いほどに揺れていた
やっぱり雨は止まない
|
|
|