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フェードアウト
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作詞 古閑 |
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整列した音の真ん中の辺り
僕を指し示していた言葉たち
思い返せば未来を憎んでばかり
今更になって恥ずかしくなったよ
染み付いた想いの癖は
きっと永遠に消えないのだろう
誰かに見られて 気づかれて居なくなるより
一人声も立てずに 静かに 映されずに
いつか言わないといけないさよならが
最後の恐怖になるのが一番怖くて
皆通り過ぎるんだ
そこで音を立てるんだ
何か水が跳ねたような音を
もしかしたら一秒先が
終わりになるかもしれない今日
本当はいつも手をひっぱって
誰かが誘っていた
寂しさかな 悲しさかな
できれば持っていきたくないな
星になってしまうからには
避けては通れないのかな
あの時さよならを言わずに消えた人は
大きな恐怖をたった一人で受け止めたんだね
だから見えたんだ 僕には
落ちていった水の粒が
きっと空で星になっている
普通は嫌だって言って
ずっと孤独を選んできて
やっぱり一緒に居てよなんて
ひっそり呟けるわけがない
静かに 気づかれずに
見られずに 声も立てずに
燃え尽きて空に上っても
笑っていられはしないから
音で飾った言葉を置き続けた
此処に残り続けますようになんて
一人なら誰も聞いてくれないから
虚しさになって響くだけだから
だから どうか
最後は一緒に
水の音を立ててほしい
残してほしい
そして 見送ってほしい
さよならと共に
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