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うれしくないホワイトクリスマス
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| 作詞 霧島 万 |
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雨が降ることさえ めずらしくて
雪なんてもう 夢の夢で
ロマンティックであって欲しいから
毎回北陸にあこがれた
今年は特別 雪が降って
君に会ったら すばらしいよね
雪とイルミネーションの中で
君に云ってみよう 愛してる―――
「今日会おう」って電話した
雪がほら、積もり始めた
不況で仕事が少なくっても
今日だけは うれしかった―――
それなのに電車が動いてない
すべての電車が運転見合わせ
今日は 車で来ていない
君に会うどころか 帰宅難民
そりゃ 時間にゆとりがあると思って
かっこいいスーツ着たくて
とりあえずタクシー乗ろうとしても
ものすごく 長い列
寒さがだんだん 身に染みてくる
この服で合う羽目になるのか
ロマンティックとか言ってらんなくて
もう嫌だ くじけそう
『君に会いた』過ぎる歌が
『瞳見つめ』過ぎる歌が
いっぱいいっぱい 街に流れて
胸がかきむしられすぎるー
クリスマスのイルミネーション
その下でイチャイチャするカップル
それが 僕と君だったらと
切なくなって いきすぎるーー
それなのに 雪かきしてる人見てたら
気になってきた 親のぎっくり腰
きっと大変なんだろうと
今年は北陸に同情する
その時 雷が落ちて 停電
イルミネーションも 消えてった
駅の 自家発電の 光が
僕を背中から 照らす
こういう星空も いいじゃんと
こんなのも ロマンティックだと
一瞬思った それだけなのに
胸が 掻きむしられ過ぎるーー
もはや 君に会えるだけでいい
とにかく君に会いた過ぎるー
かっこつけてく 気もなくなった
君に 電話 かけようとした
何度も 何度も 君を呼び出した
いっつも いっつも 混線してた
これは カップルの 叫びなのか
『会いた過ぎる』 想いなのか――
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