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夜光電車とサンダーグラウンド
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作詞 戸塚史也 |
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とうとう絶東の国でも白夜がおとずれちゃった。
焦らなくたって、逃げやしないわだとか言わないで。
直ぐにきみを連れ出したい。夜光に飛び乗って観光気分で。
だって、落雷の雨をかいくぐって、だれも一番乗り出来てはいないから。
休みを着るためツグミが飛来する灯台が、
絶好のビュースポットなんて。麻痺した者の気もしらず。
特集自体は上出来ね。乗り合ったライターにも話を聞いたの。
緋緋色金のバッグに入れてまで、わたしたちの町におくった魂胆を。
ねむらせてあげなよ。最早ゴリアテもクチナシ咲かせるひび割れた砂時計。
「傍らに、リボンで包装したはこがあるけど、子供へのプレゼントかな。
終着駅に近いようだから旅のあとで届けにいこう」
ふりだしは海抜64マイルの真空管。
交換のマス目に止まって、外れたすきに脱出すんだ。
豪奢な駅で待ち合わせよう。暗雲にチョークで線を引いといた。
その琴線ふんでオートマティックに、一直線に抱き合うのが再出発のベルだ。
さっきもルチアーノ、バーナードとはちあわせたプシュケが、
自ら事件に巻き込まれてみんなたすけられた。
おかげでルートを見直せたし、今度お礼のてがみを出さなきゃね。
落雷の領域出そうだから、オリハルコンの封筒に入れて投函しとく。
ついたら起こしてね。お肌の敵よ。1日100時間での睡眠不足は。
「人のゆめにこんなに沢山の合わせ鏡が要るかしら。ちょっと聞いて、
あの包みの宛て先は間違ってる。かれに家族はいないもの」
『空域とか海域とかくだんないもんなんかの所為で、
ボクは鏡のまんまで囚われる破目になるんだ。
別に構わない。傷口を岩塩でぶっ叩いてあげる。
人間はいつもそうして欲しそうな目をしてるんだもん』
出口はニーベルングの指環と似たくらいひどく。
いまばかりは裏切ろう、最後のかべ崩すまで。
ガイドブックにも載っていた筈。車内販売で注文した海で、
次におしゃべり、人相、ランプとか、かたっぱしから海浸したら、そら、見えた。
1日で飽きちゃった。つまらないから来ないでって旗立て、ずっと手を繋いでましょう。
「つまり、このはこは僕らへの贈り物なんだ。そんじゃ開けて良い」「絶対ダメ。
何故って、二の轍を踏みたくないでしょ。シュレーティンガーの猫なのに」
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