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後悔なんて最初から知らない
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作詞 J'Soul (ジュゾウル) |
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才能なんかドブに捨てて雨に流した
憧れなんか犬に食わせて牙にさらした
夢はただ語るだけですら乾いた資格を必要とした
現実だけを腕に抱いて床に入った
感触だけを胸に刻んで闇を探った
幸せは形も知らない幸運の名だと分かっていた
それが世界の心なのだと 僕は歯車の一つになりながら知っていた
平等な世界など恵まれた人間が歌った幻想で
報われぬ願いなど余りにもありふれたつまらぬ言い訳で
この手の中に握った空気は 今の瞬間を切り取った一部で
ほらまた聞こえる 一つの椅子に座った者の歓喜の声が
そして遠ざかる 一つの椅子から落ちた者の慚愧の歌が
誰かの膝の上で笑う寝顔など 泥に汚れた絵本の中でだけだった
屈辱たちと夜を過ごし月を眺めた
無力さたちと肩を並べて日々を歩いた
がむしゃらに腕を振り回し自分の影を振り切ろうとした
感動などは意味をなくし術も忘れた
羨望などは価値を持たない無駄に染まった
淋しさの感情ばかりが知らぬ間に色を無くしていた
決して変わらぬ真理なのだと 世界の片隅でうずくまりながら思っていた
満たされた世界など盲目の幼子が描いた空想で
騙し絵の扉から飛び出した皮肉の中で人は生きている
たった一つのくだらぬ違いが 善と悪との境界になる中で
ほらまた聞こえる 一つの椅子に座った者の歓喜の声が
そして遠ざかる 一つの椅子から落ちた者の慚愧の歌が
誰かの膝の上で笑う寝顔など 泥に汚れた絵本の中でだけだった
始まりに置いてあるそれぞれの紙が そのまま終わりの場所を記す地図になり
空から産み落とされた位置で 地中の宝箱までの距離が決まる
船もないのに 海に囲まれた島で目覚める人もいる
ほらまた聞こえる 一つの椅子に座った者の歓喜の声が
そして遠ざかる 一つの椅子から落ちた者の慚愧の歌が
誰かの膝の上で笑う寝顔など 泥に汚れた絵本の中でだけだった
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