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無名―あなたの心の想うままに―
作詞 J'Soul (ジュゾウル)
葉から垂れる朝露に、その身を湿らす蝸牛(かたつむり)
春を知らずに鳴く蝉は、秋を待たずに散っていく
空蝉(うつせみ)の世に生きる我に、残された時は幾許か
玉響(たまゆら)の命よ、玉響の我が命よ、この太陽が天に昇りきるまで
時折触れる風のような涼しさを纏う彼女の訪れを
砂漠に落ちた旅人が何より水を望むよう、ずっとずっと待たせておくれ

緑溢れる葉桜と、その葉を照らす陽の光
重い餌を運ぶ蟻、どこまでも続く黒い道
さにづらふ少女(おとめ)が我の横、あかねさす昼に座ってる
玉響の命よ、玉響の我が命よ、せめてあの雲の峰が流れ行くまで
微かに薫る風のような儚さで紡ぐ彼女の歌声を
永久(とわ)に忘れはしないよう心の中の奥深く、強く強く刻ませてくれ

夕顔の花が開き、風に揺れるは月見草
夕焼けを背に微笑む彼女、何者よりも美しく
くさまくら旅する燕よ、行き着く先には何が待つ
玉響の命よ、玉響の我が命を、もしもこの空を越え飛んで行けるなら
この命尽きた後も我が魂はそっと彼女の耳元へ
彼女が望んでくれるならこの歌を届けられると、固く固く信じてる

澄んだ夜空の星のよう、地上に星を生む蛍
首筋に少し汗をかき、幸せそうに眠る人
うばたまの夢に何を見る、我の大事な人々よ
玉響の命よ、玉響の我が命よ、今宵月下美人の花が散るまで
今にも消えそうな火のように燃ゆる儚い我が命
消えゆく前にこの想い彼女に書き上げるために、熱く熱く燃えておくれ

玉響の命よ、玉響の我が命よ、せめてこの星々が消ゆる時まで
少しでも長く彼女のことを考えさせておくれ

つゆじもの 消ゆ我が命 砂に消す されど想いは あなたと永久に…

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公開日 2010/09/21
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