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脱出
作詞 ログハウス
あの星を飛び出して もうはや幾月と
もうすぐ着いてもいい頃合い
だけど まだまだ見えてこない

道を間違えたのか 道草のせいか
ぞろぞろ言い訳は廻る
覆水は盆に返らずに

計器の調子が悪い 舵が取りづらいな
無理ばかり続いている
日々に悲鳴を上げている

そろそろ一休みして メンテナンスしなきゃ
壊れてしまうのは
こいつも僕も同じかな

気をつけていたのに 気づいたころには
どこかの周回軌道上をぐるぐると

叫んだ 叫んだ なんでこうなった!
誰も 聴いてない ここには僕一人
どれだけ叫んでも 終わらないこの歌 Oh No! No! No!

このままこうしていても どこにもいけないな
エネルギーはあと少し
時間は限られている

どうにかこうにかしようとしたけれど
万策は尽きたよ
僕はこのままここで死ぬのだろうか

逃げ出したくたって 逃げられなくなって
どこかの周回軌道上をぐるぐると

叫んだ 叫んだ もうやめにしておくれ!
誰も 聴いてない 心の声一つ

あいつに伝える予定の言葉・・・
地上で待ってる仲間の声・・・
親孝行もまだまだしてない・・・
最後の最後のあがきを・・・

機械の軋む音に
鼓動が重なって
不安は胸の内から
僕を喰らおうとする

もう一度この機体に
申し訳ないが
鞭を打って エンジンを
出力全開にして 飛び出すぞ

Time to go
壊れてしまうかもしれない
迷いを振り切って
力尽きるその瞬間まで
あがき続けてみるんだ
ぶざまな姿だとしても
いつか笑って聞かせるよ
成功に付き物の苦労話

運命に逆らって 重力に打ち勝て
こんな周回軌道上から抜け出せ

ゆくんだ ゆくんだ 呪縛をちぎり捨て!
負けるな 負けるな まだ終わっちゃいない!
祈った 祈った 神にでも仏でも
叫んだ 叫んだ 声が枯れるまで

エンジンが止まったその時
機体は沈黙に包まれていた
宇宙の真ん中にぽつりと
一機の船が浮かんでいた

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公開日 2011/04/11
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一機の船が浮かんでいた
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