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作詞 Group.A
      時計の針が静寂に苛立ち音を刻んでゆく
      古いアパートの部屋で互いを見つめる二人

      金木犀の匂いが窓の隙間を縫うように香る
      初めて出逢った時から重ねた月日が消えてゆく
      
      続かぬ恋であることを貴方は私よりも先に
      分かっていたのでしょう
      気付かれぬように心に挟んでおいた栞を
      抜く季節がきたのです

      影を玩ぶように夕暮れの道を歩いてゆく
      立ち寄ることのない貴方の家の前を通り過ぎる

      金木犀の匂いすらしなくなった秋の暮れ
      寂しさすら感じ始めた心にそっと押し花の栞を

      貴方には私よりも素晴らしい誰かに巡りあい
      生きてゆくのでしょう
      新しく心の1ページに挟んだ栞には忘却と出発の
      しるしがあるのです

      取り壊しが決まった思い出の古いアパートに
      無意識なまま歩みを止めて零すのは涙

      貴方と別れて良かったのかと未練がましく
      何かが問いかけてくるのです
      忘れられない貴方との日々 貴方との時間
      “あの日、心の栞を抜かなきゃ良かった”

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公開日 2011/11/01
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コメント 別れを決めて再出発を誓うが、相手の事を忘れられずに立ち止まってしまう青年の未練をテーマにしました。
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