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十字架と切傷
作詞 卓弥
棄てた消した朽ちた爆ぜた飢えた 永久に不浄な心の
傷み軋み腐り汚れ壊れ墜ちた刻まれた 十字架

癒えない 傷は 過ち故の 切傷
刹那に 改竄 伝う血の気 忌むべき傷みも

隠しながら 怯えていた


この痕は そう 一年と三ヶ月前
争う故に 残した 傷 今もすこぶる 痛い
あなたには 借りがあったよね 忘れるわけない
忘れられない 傷 跡 罪

声を張り上げて 泣いてくれるのなら 幾らでも 血をあげましょう
最後の夜は 黒く暗いながらも 紅か朱で染めたい
それでもあなたを 愛した罪が 私の背にすがりついてくるから
遠く牢獄で 悶える声の主を この手で消さなければ・・・

棄てた消した朽ちた爆ぜた飢えた 永久に不浄な魂
傷み軋み腐り汚れ壊れ墜ちた刻まれる 罪と罰
消えない 傷は 後悔ばかりの 証
刹那に 隠蔽 漂う血の気 恥ずべき行いも

晒しながら 泣いていた


その時は もう 時既に遅し
裁きたい故に 記した 証言 今は滲んで 見えない
あなたにも 愛があったのか? 否あるわけない
突きつけたい 傷 跡 罰

抗い続けて 戦ってくれるなら 幾らでも 相手をしましょう
約束の時 遅くなりながらも あなたは法廷(ここ)へ訪れた
雨に濡れている 愛した人が 背負う罪を払拭するために
近く目前で 震える声の主の 決死の裁断を・・・

怯えていた
あなたの答えに

断罪の弁明か 償い請う項垂れか
それ以上は求めない 立証は二つに一つ
傷が開く頃・・・
 

翼広げて 自由に飛べるはず 幾度でも 時はあったでしょう
罪人のあなた 脳裏によぎる その度 動くことすら 出来なかった

だからあなたを 愛した罪が 私の背にすがりついてくるから
遠く牢獄で 悶える悲痛な声を 早く、消してあげなければ・・・

震えてる手を 抱きしめよう
 

棄てた消した朽ちた爆ぜた飢えた 永久に不浄な心の
傷み軋み腐り汚れ壊れ墜ちた刻まれた 十字架
傷み歪んだ真価の痛みは 二人で架ける 十字架

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公開日 2010/11/05
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コメント 「罪」を題材とした詩です。
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