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三夕の唄
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作詞 なゆた |
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飴で切れた舌の先に 申し訳程度の子守唄
傍観者である僕の指先 黒く塗られた地球に触れたよ
階段に近付く陽だまりを 僕はそっとかきわける
居そうでいない君の声を 一筋たりとも零さぬように
忘れるから 離れるから
分かっていたから 知っていたから
屋上で交わした小さな約束 懐かしい風に託したんだ
突然伸びた飛行機雲 おくれて空の色にも気付く
スニーカーの裏と裏 閉じたり開けたり潰してみたり
半分溶けた白い月が 僕にそっと終わりを告げる
この一角に残されたのは 泣かない僕と君の面影
苦しかったよ 君に触れると
怖かったんだよ 潰しちゃうこと
広がり続ける砂の中に 今さら僕は君を求めた
忘れるほどの大きな流れ
寄っては離れる那由多の時間
朝陽に向かって歩く僕の 帰る場所に君の場所
さよならだよ 手も振らずに
君が笑って 僕も笑って
見つけなくても良かったんだ ほんの少し思い出すから
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