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仄かに薄れゆく影を追いかけて
作詞 syarin
いつだって僕ら 見えない未来を想像した
記憶の奥で映る景色 夕暮れの音色に耳を澄ました

些細な奇跡が張り廻った季節 僕は君の手を握った
臆病で汗ばんだ左手が彷徨ってたどり着いた右の掌
そこに言葉はいらなくて いつだって僕ら
遠い空を眺めながら 見えない未来を想像したっけ

あの日見送ったバスの行き先も分からず
ひたすらに君を追いかけた

時代の風に吹かれた僕ら 最後のサヨナラは切なくて
また会えますようにって手を振り続けた
仄かに薄れてゆく影が 小さく揺れて 季節の終わりを告げる頃
何も見えなくなるほど視界は滲んだ




二人の特別を運んだ自転車 君は僕の背中に鼻唄を描いた
額から伝わる温もり それだけで僕の想いは加速していく
時には歩幅を合わせながら いつだって僕ら
ぶつかり合った分 不安定な約束もしたっけ

あの日見送ったバスの行き先があんなにも
遠い場所だったなんて

時代の風に吹かれた僕ら 似合わない化粧が切なくて
もう会えないよって手を振り続ける
仄かに薄れてゆく影が 小さく微笑んで 季節の終わりを告げる頃
もう何も見たくないから視界を濁した



いつだっけな 見えない未来を想像してた頃
記憶の奥で映る景色 桜吹雪の中 僕らはピースしてた




時代の風に吹かれた僕ら どうかあの日の二人に連れ戻してよ
不器用ながらも素直だったあの頃へ

仄かに薄れてゆく影が やがて消えて 季節の始まりを告げる頃
君に会いに行くよ  何も変わらない僕のままで

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公開日 2013/02/24
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