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椿の花の落ちるとき
作詞 void
椿の花の落ちるとき 春に浅い庭先に
椿の花の落ちるとき 何に告げることもなく

ほつれ糸伝い落ち こぼれ散らばる 飾り石
腕利きの悪漢が 歩道に臥した 月の夜

誰かの意志は そこにはなくて
抗う意味も 此処にはなくて

風のない日は 耳をすまして
偲ぶことだけ 許されるなら
何故だか今日は 遠いおまえの
今は語らぬ 声を聴きたい


椿の花の落ちるとき 白い雪へ血のように
椿の花の落ちるとき ガラス窓も震わさず

果ての地を見ないまま 水に横たう 難破船
隻腕に銃を持ち 国境に立つ 少年兵

確たる意志が そこにはあれど
正しさ示す 標はなくて

風の舞う日は 目を閉じないで
おぼろな影を 失わぬよう
何故だか今日は 遠いおまえの
けして帰らぬ 姿を思う


椿の花の落ちるとき 春に浅い庭先に
椿の花の落ちるとき 何に告げることもなく

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公開日 2011/01/07
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コメント 2011/1
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