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アクリル色の向こう側
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作詞 void |
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静寂のような 降りしきる音が
街の喧噪を かき消したままで
信号のランプ ゆるい坂道を
バスの輪郭が 滑り降りてった
すぐ傍でさわれない 目の前で滲むもの
呼んだって届かない こいつはなんだい?
△無数の雨粒が 胸の奥引っ掻いた
アクリルの記憶と 似た窓の向こう側△
かすかに頼りなく 色づいたシロクロが
また なす術もなく 細い傷に包まれ
脅えるように 空を見つめる
狭い街のすみ 多分背中合わせ
ねじれた場所を 探すようにして
忘れてたはずだった こんな午后巡るたび
疼きだす痕跡を どう宥めりゃいい?
※流れて落ちるもの 洗っても消えないもの
時は告げないから 尚更につらいんだ※
澱んだ雨のニオイ 幕切れのきっかけごと
アクリルは曇って 姿さえ見えなくて
白く煙って 舗道を叩く
雨上がりの空気は澄んで
嘲うようだ 見えない心を
傷のつかないガラスだったら
壊せるのに 跡形もなく
(※△repeat)
思い出にさえ なれないでいる
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