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郷里まで
作詞 FU-TO
電車は今日、正直で
留まる事は在りませんでした。
小瓶は今、箱の奥
揺れて零れないで・・・。

後三つの駅を越え
願うことは「眠りませぬように」
事情の末、黄色跡
拙い物が好き。

貴方の言う大事なものとやらを
運ぶには、此れじゃ少し安すぎる。

選んだ色が赤なら。
さぞ、善い旅路に成るでしょう。
匂いがとうに香ったことを。
「尖った時計の針」


すこやか



近い嘘から解いて行きましょう。
はしたない真似は見せられない、
其の喉がもう渇いてる。
御水は如何でしょう?

貴方がさっき仰った言葉全部。
噛締めて、滲め、湛え、思い出す。

此処から今を迎えて。
さあ、私が消えてしまっても、
甘さが未だ残っていることを。
「彩った爪先の色」


「あともう少しで御座います。」


「起きて下さいませ。」

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公開日 2010/07/10
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