|
|
|
顔のない黒猫
|
作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
|
窓に石を投げつける
子供たち
散らばったビー球
たくさんの希望が
弾けた
チョコレートに毒される
胃のなかで
溶けきらない欲望
花に埋もれてながら
笑った
嫌われ者の黒猫が
鳴いた部屋
腐りきったオレンジ
今夜の月に
似てるって言った
非常階段で屋上まで
知らない影が そこにあって
一人じゃなくなっても
これ以上は
望んでないし
望まれてもない
だから
私は言う
「後ろを振り向かないで」
私に顔はないから
これから起こる
おとぎ話でも
耳は塞げないし
目も閉じることが
出来ない
そして
貴方は言う
「はじめまして、背中合わせの人」
|
|
|