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「 君の世界、 」
作詞 souzou
私にひとつだけ、ポケットの中身を分けてくれると君が言う


私は何も要らなかったし、
否、
君がくれる物の中に欲しいものが無いと思っていたから、
拒んだ


だけど君は、
私の手首を掴み、ポケットに突っ込んだ。
とても湿っている君の手、私の手首の脈が大きくなる。
紫色の手のひらを作り出すくらい、力強く握る


ポケットはとても深い。
私は手のひらを握ったり開いたりを繰り返し、
大きな呼吸をしてから奥へ奥へと伸ばす。
どこまで行っても何も触れない。


やっぱり欲しいものなんて何も無いんだって、
落胆を薄くした気持ちになる。



風が吹いた。
指先をかすめる弱い風は私を誘う。
まだまだ先があるんだって知ることができたから、
ゆっくりと先に進むことに決めた。

腕をいっぱいに伸ばして、
君との距離を近づけながら、
私は右腕をポケットに浸からせる。


君は私にキスをした。
唇か、ほっぺたか、
わからない位置に君の唇が当たる。

私は君の顔を覗きこむ。
君と私の目が合う。
君はその瞬間に目を瞑り、私に無言でゆだねた。
入り組むポケットのなか、風を探して旅をする右手。


私は君の顔を見ながら、
右手だけを遊ばせて、私は君の顔を好きになっていく。


右手が行き止まりにたどり着く。
優しく壁をなぞると、とても柔らかく弾力性があり、
速いテンポで数を刻んでいた。

手のひらを出来るだけ広げて、わたしは壁を掴む。
君は口から吐息を吐く。
とても生臭い吐息、短いけど勢いのある吐息、
どこか懐かしくて子供時代に転んで出来た擦り傷に顔を近づけたような吐息。
私が撫でている壁はテンポをさらに挙げて、私の体温にしみ込んでくる。


君は何のために私にポケットのなかをくれたのか分かった。
否、
それは私が勝手に思ったことだから、
以心伝心ではなくて、
思い上がりみたいなもの。


君に聞けば答えは分かるのかもしれないけど、
今は口からの日本語なんてどうでもよくて、会話が失礼なことだ。


わたしは君に託されたんだ。
君というより、
もっと何て云うか形だけど形じゃない、
君だけど君じゃないものを私にくれた。


大きさとか、
金額とか、
そういうことじゃなくて、君と君の世界をくれたんだ。
私は今も目を瞑る君に背を伸ばして、
髭の剃り傷が残る顎にキスをした。

そっとキスをした。

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公開日 2008/03/01
ジャンル 荅鐚鐚
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