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三番線
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作詞 さこ |
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また躓いて 埃まとった
耳障りな笑い声たち
虚しさや憤りに 幾度か溺れかけた
華やかな足音 その中 澱んでいた
スニーカーのアスファルトを叩く音
あの日のことを 思い 憂いて
一切を閉じ込めては
また 繰り返し 戸惑っていた
希望に揺れながら 孤独にもがいた
形だけだと嘆いても 捨てられなくて
立ち竦んだ 暮れのホーム
そしらぬふりして 心を過ぎる
そうだよねって 笑う声たち
口が裂けても言えない 違う その二文字
雑踏に飲まれて 抗って
そうして 何とか繋いだ今日を
まだ 君は 分かってくれそうにないから
喉まで堰き上がった 熱に 言い訳
遣り過ごす 予防線
認められないのは 自分じゃないか
わかって欲しくて でも ただ怖くて
せめて なくさないように
諦めないその心は 確かな力を持っている
臆病に言い聞かせて 燻られる 青い 幼い 未来へ
膝を曲げて縮こまっていた 僕の手をひいて 駆けていく
頭上には澄んだ空 咎めるものはない
彷徨う僕らの 背中押す 太陽の光
他にはない ただ それだけ
しかめ面の風が 通せんぼしても
いつかは追い風になる
諦めないその心は 確かな力を持っている
そう信じて 前を向いた
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