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君、春一番
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作詞 なおさき |
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きっと君がさっき飲んでたものは
僕が勧めた 大好きな飲み物なんだろうな
小さな鉄筋が奏でるように
春の足音も 小さく 奏でてく
君へと徐々に近づいていく
だけど僕が君に近づけば近づくほど
残酷な現実と 眩しい未来が遠のいていく
いつの間にか 真っ暗になって
君の手も離れていって なくなるんだ
現実は切ないけど
なかったらそれはそれで 君がいないから
強い春一番がひゅうっと吹いて
僕達を引き剥がして 忘れさせます
何を掴めばいいのかな って
君は桜の下で 呟くけど
答えは何もわからないまま
いつも通りの道を ただ
ゆっくり ゆっくり 確実に歩いてく
僕らはどこまで歩けるのかな
きっともうそろそろ 力尽きるだろうけど
ねえ 君の手から
君の鼓動が伝わってくるよ
不安な音が 哀しげな音が
そして 別れの音が
さよならは言わないで
二人で俯いていこうか
何も語らないまま
春風の中で君の手を離すよ
ねえ 運命は 残酷だっていうけど
なぜかそんなに悲しくないんだよ
だって また会えるから
君が 春の中に 溶けていく
キミ、ハルイチバン
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