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黒い白紙
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作詞 少年アリス |
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真っ黒の紙をシュレッダー
何が書いてあったのか
既に読み取れないのに回す
ハンドルの鳴く音に酔ってる
嗚呼、これは
真っ白と同じだって聞いたよ
文字で埋まるまで使い切ったのに
くちゃくちゃになっても書き続けたのに
白紙と価値が変わらないなら
どうして僕 今までずっと
無駄に紙 なくなっちゃった
細切りになった黒い紙を
白く細いペンで塗り潰してくよ
一本、二本、三本、いっぱい
セロテープで修繕したら
何とか一枚の紙になった
けど 今度はインクが乗らない
何処も彼処もつるつるしてさ
皆はあんなに書き上がってる
いつになったら 僕 帰れるの
わかんない
わかんない
痛みで紙を握り締めた
憎くて憎くて 仕方がなくて
こんなものって引き裂こうにも
張り巡らされたテープのせいで
もう絶対に千切れちゃくれなくて
眠りたいよ
夢を見るのは沢山だ
また同じことで先生に怒られたくない
何をしたって怒られる夢なんて
この悪夢から覚めたいんだ
長い夜を抜け出して
君と同じ朝を迎えたい
まともな書類を仕上げてみたい
誰かの足しになることをしたい
全く可能性が無いと
名指しで言われてしまっても
それでも僕は この両手で
鉛で黒ずんだ 両の手で
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