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深海
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作詞 あ い |
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海を自由に泳ぐあたしの友達は
大きい魚に怯えて泳ぐ 小さい魚に言ったんだ
「そんな人生 ドコが楽しいんだ」
すると小さい魚は言った
「怯えるリスクが楽しいんだ 生きていたいんだ」
あたしの友達は分からなかった
でもそれはみんなの本心だった
彼は釣竿ひっさげて 時に海へ出る
ちょうど上手くひっかかった 小さい魚に言ったんだ
「君はまだまだ小さいから 離してあげよう」
すると小さい魚は涙を流し
「ありがとう ありがとう 優しい人」
彼は少し矛盾を感じた
魚を釣って食べようとしてる僕はホントに優しいのか
あたしはある日水族館で 大きなサメに聞いたんだ
ボロボロになったノコギリを持つサメに聞いたんだ
「ふるさとの海に戻りたいと思わないの?」
サメは困った様な笑顔で
「ココの方が食べ物に困らないから」
誰が見ても嘘の言葉だった
無理矢理の笑顔が淋しかった
海に住む生き物達は
時にホンネを 時に嘘をつき
あたし達みたいに生きていく
それでも「生きたい」一心で
今日もひたすら泳ぎ続ける
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