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『存在証明』〜世界の終わり〜
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作詞 佐野 ユータ |
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「もうこれが最後に見る月かもしれない」
そんな詩人みたいなこと呟いてみたら
なんだか素晴らしく馬鹿みたいに思えた
1999年に地球は滅びなんかしなかった。
ノストラダムスの大予言は予言された後に生まれた僕には
全く関係の無いものだった
けどそのすぐあとだった
2020年というやたらとキリのいい年に
地球は死んだ
何故僕が生きているかって?
それは僕が天使だからさ
もう何もかも無くなった
僕の純白の翼を汚す街も
自由な空を奪ったビルも
何もかもが形無く影無く
最後に残ったのは僕と仲間と君だった
仲間は担当区域が地球じゃないから
地球は君と僕だけだった
僕は余裕で生きていたけど
君はあと少しで砂が落ちる
歪んだこの世界で生きる
その意味もわからぬまま。
千年先を読める僕も一瞬先はわからない
いつ君が死ぬかわからない
もう君はいつしか死んでしまう
どうせならばこの手で君の生命の砂を全部
打ち壊して捨てた
君の生命が切れた
君の存在を打ち切ったのは僕で
世界を、地球を終わらせたのも僕だった
そして世界は静寂の
ただただ僕がある世界だった
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