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影を待つ季節
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作詞 咲良 |
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12月の空気
心が軋んだ
あの日のように
煙草も吸えないのに
吐息はいつまでも白く
深い蒼に沈んでいく
茶色の遊歩道
纏わない街路樹
ケヤキの木にもたれて
秒針を追う 独りきり
12月の空気
心が震えた
あの日のように
寒いのは嫌いだから
待つことなんか好きじゃない
でも どうしても帰れない
誰もいないベンチ
騒がしい木枯らし
駅に続く道見つめ
揺れる影待ち 独りきり
強い風
突き抜ける身体
すきま風
遮らない身体
心が軋んだ
あの日のように
心が震えた
あの日のように
強い風
透明な存在
すきま風
遮らない存在
心が軋んだ
あの日のように
心が震えた
あの日のように
――――君はもういない
どうしても帰れない
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