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消える音
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作詞 スズナ |
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雪が降り続ける窓辺
差し込む 微かな光
肌を刺すような 寒さ
膝を抱える 俺
聞こえるのは
雪の揺れる音
「孤独を感じたことがある?」
「この空虚感 信じたことがある?」
君の言葉
込められた意味
今更 気付いた
「苦しい」と言えない
君の弱さ 知っていたはずなのに
…遅すぎた答え
君は受け取ってくれないね
最後の悪足掻き
許してくれよ
振り返る
あの頃を
君は笑顔 浮かべ
俺も微笑み
全てが 幸せだった
あの頃を
瞼の裏には
いつでも君が
胸の中には
いつでも君が
俺の全てに 君がいたよ
だから
君の全てにも
俺がいると 信じていたんだ
なにも言わずに
ただ 信じていたんだ
この世は酷く褪めている
あんなにも 鮮やかだった世界
夢の中で
信じるだけじゃ 繋がれないと
想い合うだけじゃ 伝わらないと
「現実」を受け入れた
俺の穢れを 君は見たか?
そう
穢したのは君
この「孤独」と「空虚感」
与えたのは君だから
「現実」を与えたのは
君だから
やっと
気付いたよ
君の全てを
不安だったんだね?
淋しかったんだね?
今の俺と同じだったんだね?
崩れてしまいそうな
この体 心
支えてあげられなかった
ちっぽけな自分
許してなんて言わないよ
でもね
せめて「好き」て言葉
言わせて欲しい
過去に言えなかった
俺の我侭だよ
雪が降り続ける窓辺
差し込む 微かな光
肌を刺すような 寒さ
膝を抱える 俺
聞こえるのは
メール
消えていく音
好きだよ
君からのメール
震える指先
最後の1件
「バイバイ」
涙 零して
音が響いた
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