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貴方
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作詞 歩前 耀 |
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ヒトが捨てた世の中 独りで居れば
感覚全て 神経全て 拒絶を訴え苦しみ悶える
萎えた眼に映るのは
横断歩道の上 絶望が転がっている
踏み付けた人々の足に纏わり付いて 澱んだ世の中へ充満して行く
冷たい太陽が身体中を突き刺した
賑やかな朝じゃない 暗闇が盲へ連れ誘う
未だ見ぬ貴方よ 姿を見せて
落ち行く瞳に 光を下さい
抑えた耳に届くのは
止まらぬ足音の中 響き続く声
脅し喚き嘆き叫び 腐食行く世の中は雑音と獣の鳴き声か
熱い月が心の中まで焼き尽くした
静やかな夜じゃない 暴音が鼓膜を突き抜ける
未だ見ぬ貴方よ 声を聞かせて
塞がれた耳元で 囁いて下さい
未だ見ぬ貴方よ 貴方に逢えたなら
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