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落としもの
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| 作詞 ＡＺ |
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遠く鳴らす祭囃子
幼き想ひ出 まどろみの最中
降るひぐらしの声の雨は 昏々と
涼しげな下駄の音は 何処からか。
流れ落ちる想いの砂は
儚い蝉の命の如く燃える灯火
風の前の塵の様に
さてこそ消え行くものの美しさよ
目を瞑る。
切なさに彩られし断片を見る。
その中で 私は
消えいくこころの欠片を拾い集め
その美しさに涙するのだろう。
桜の中の通学路
遠き想ひ出 青嵐の最中
舞うさくらの花びらは 更々と
密やかな内緒話は 何処からか。
零れ落ちる想いの滴は
短い人の命の如く咲き誇る花
闇の中の蕾の様に
さてこそ枯れ行くものの美しさよ
目を瞑る。
懐かしさに染められし断片を見る。
その中で 私は
枯れいくおもいの欠片を掬い上げ
その尊さに涙するのであろう。
人は日々繰り返す。
忘れては拾い、忘れては拾い
泣いては手放し、また拾う。
何時でも還って来られるように
深呼吸する。
忘れ去られし記憶の断片を見る。
その中で 私は
目を瞑る。
切なさに彩られし断片をみる。
その中で 私は
散らばる想いの欠片を掻き抱いて
その美しさに涙するのであろう。
その尊さに涙するのであろう。
二度と戻れぬその残酷さに。
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