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約束
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作詞 架夜 |
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晴れやかな朝なんてなくて
目覚ましに手を伸ばしても 布団に溺れ
睡魔との戦いに また負ける
カーテンを開くと 生温い光が零れてきます
今日も 都会の空は泣いています
笑っているのは 翳りのない太陽と
休日の窓に歌う 夏の風
「夕方6時に駅の前」 遠い約束
待ち合わせの場所に 来てくれなかったあなた
今でもここで 待ち続けています
早く来て 私は寒空の下
両手をポケットに入れて 今日も駅の前
今でもずっと 待ち続けています
だから早くここへ来て 私は星空の下
昇っていく白い息を見上げ 今日もこの場所で
学校の帰りには 駅の前で立ち止まり
通り過ぎていく人々を 見つめて
笑ってる友達から 顔を背けて
雨の日は 赤い傘を目印に
濡れた手に力を込めて 今日もこの場所に
寒くない夜なんてなくて
諦めきれない心が 絡み付いて
足が動かないから 逃げられない
通学路の人は 暖かい笑顔で溢れています
今日も 昇る月は歪んでいます
本当は 来ないことはわかりきっているのに
死んでしまったのと 同じなのに
それでも 永遠に来ないあなたを
しつこく待ち続けて 今日も駅の前
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