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夜汽車
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作詞 もとはる |
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星は点滅することもなく
冷たくなった路を
ただ見下ろしている
今は何の音もしなくなって
信じられないくらい
身体は凍えだす
見失うのが恐いから
僕たちはどこまで
汽車を走らせるのだろう
速さは増していく
感情は追いつけもしないのに
二人の手を引いて
どれくらい走り続けるのだろう
きっといつか途切れる日のことも
解らないふりをして
それでも寄り添うたび
二人は自覚し始める
星達はいつまで
灯り続けているのだろう
終わりさえ知らない
そんなものに敵うはずもないのに
二人は手を伸ばし
消えるまで祈り続けるのだろう
路は昇るように傾いていて
でも誰がそれに気付けるの
角度は測れない程緩やかなのに
僕たちはどこまで
どんなものも見えないふりで
世界の果てまでも
どんなものも振り切って急ぐから
二人は寄り添って
消えてしまう悪夢を見ているけど
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