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ホームにて
作詞 nobu
夕暮れ間近の町を二人歩いている
知らない町へと旅立つ君
町の小さな駅へと大きな荷物を抱え
夢と期待と不安を一緒くたに抱え 君は行く
僕は一人ちびたタバコを吹かし
改札口に佇んでいた
列車の入るアナウンスが聞こえた
君は大きな決意と夢を持ちこの町から出てゆく
君の小さな背中が大きく見えた
君の小さな背中が涙で霞んだ

二人、駅のホームへ入る
3月の夕暮れ寒空の下二人抱き合い
最後のキスをした
またね!と君が笑顔で小さく呟く
君の顔がまともに見られない
君は口紅で列車の扉窓に悪戯書き
またね…と 涙が溢れ頬を伝う
ベルが鳴る
車窓の君は半分笑い半分泣いていた
君の小さな背中が大きく見えた
君の小さな背中が涙で霞んだ
列車のテールランプがやけに悲しく見えた

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公開日 2002/09/28
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コメント ある地方の駅での出来事を詩にしてみました。「君は口紅で列車の扉窓に悪戯書き」この光景、凄く感動しました。季節はずれですが…
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