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ボーダー
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作詞 ena |
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あなたは
少しうつむいて
「さよなら」
あたしも告げた。
「さよなら」
あわてて付け足した。
「・・・元気でね」
あなたは少し笑って
もう一度
「さよなら」
あなたはあたしの性格をよく分かってるから
あたしがなにを考えてるのか
ちゃんと理解してくれてるから
こうなるんだろうと思ってた。
「俺はお前が頑固なのを知ってるから
ここで俺が『行くな』って言っても
お前の答えは変わらないんだろうな」
あたりだよ。
「それでも俺は言うよ。
・・・行くな。」
二人の
最後は普通で、
別れて、
いつもと同じ
日曜日。
少し違ったのは
ただ一つ。
あたしは振り向いた後
こっそり
泣いてたよ。
あたしはあなたが優しいってよく知ってるから
あたしがどうしたいのか
わかってくれてると思ってたから
少し予想外だったんだよ。
「俺はお前をずっとそばで応援してたい。」
そばは無理
「そばじゃなくても、
遠く離れてても、
いつでも俺は・・・。
要するに、
俺が言いたいのは・・」
「・・ありがとう。」
あなたの
最後の言葉を
さえぎって
あたしは告げた。
「行なきゃ。」
さよなら言うのに
うつむいて
少し時間が流れた。
息を深く。
深呼吸。
やっぱりあなたは優しくて
あたしからは言わせなかった。
あなたは
少しうつむいて
「さよなら」
あたしも告げた。
「さよなら」
あわてて付け足した。
「・・・元気でね」
あなたは少し笑って
もう一度
「さよなら」
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