|
|
|
重い十\字架
|
作詞 馨色 |
|
同情などは いりません
まっすぐ前を 向きました
生まれた事に 意味があるならば
まっすぐ前を 向くのです
腫れモノにでも 触るような目 忘れてはならぬ
そこでは 誰もが 兄妹から 目を逸らす
笑顔で話す 普段のわたし 恐いものでも 見ましたか
声を殺して 最後のお別れ 震えて声出さず涙流すの
恐いですか 可哀想なモノ 周り一斉泣く声 届きました
歩けば人々 道を開き顔を背け 兄妹の声静まる部屋
知らなかったは 私だけ
三つの家庭の 二番目だと
後の後で 聞きました
生まれた意味が あるのならば 前を向き進むだけ
誰かに手を伸ばし 泣いても笑っても 皆を傷つけた
大人たちは 涙を流す 最後の時を境界線に
「ごめんね」 簡単に今更 大人全員が泣くのです
寂しさからの 暴\力も涙も同情も謝罪も 要りません
まっすぐ前を向いています 笑顔の強さを知っている
遠心力の強さのように 人々を遠ざけ 時に助けられる
その場所に居たのは 真実を知る為 受け止める為
握った手を開いたら 何人もの悲鳴が聞こえました
知った時知った時 一度だけ 自暴\自棄にもなりました
女性の性を 憎む母 過剰なまでに 教わりました
もう 苦しまなくていい 悲しまないでもいい
私には 今なら母を 抱き締める為の腕ならあるから
真っ赤な掌 悲しみから 憎しみは もたらされるもの
そんなものは 誰も救えない 誰も癒されないのだから
誰にも 手を伸ばしてはならないと 聞こえた日
歪んだ笑顔は涙の数だけ 仮面の厚み 兄妹の宿命
ならば 笑って生きましょう 同情なんて真っ平ごめん
知らぬ顔で 通りすぎてくれれば それでいい
嘲笑うもの どうぞ勝手に 真っ赤な掌それでも生きる
無意味に 誰かを
これ以上 この手で 傷付けないようにするだけ
|
|
|