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旅行家の落日
作詞 牟
君は笑いその白く暈けた窓ガラスからは
もうじき消えかける陽が見えた

そして

合成や修復だらけの街で
君の家の小さな庭に立ってる金木犀は
匂いと葉の音が優しかった

目で確かめられない物は偽りではない

今でも覚えてるよ
あれから時間は全然表\情を変えないまま
同じ拍子で流れて行っただけかも知れない
だけど
今でも覚えてるよ
やがて全てが枯れ落ち冬に包み込まれ
その中で僕は忘れゆく体温を両腕で抱く

手で確かめれる物だけが本当ではない

装飾や宝石だらけの街で
君が不意に見せる目の色や頬の赤みで
温もりと愛しさを覚えた

だけど

君は泣きその白く暈けた湯気の向こう側には
翌日発つ街灯りが揺れるだけだった

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公開日 2006/10/01
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コメント 別れ。夕日を見てると少し切なくなります。
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