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魚と水
作詞 月ノ雪
大切にしていた全てが蜃気楼
夏の記憶は逃げ水のように
足元には散りばめてしまったものばかり
輝いて 映し出して 蒸発してゆく

守りたかったものは次々手からこぼれ落ちて
地上を泳ぐ魚は水を求めて足掻いた

振り向いて見る残像に何度後悔しただろう
ふとした瞬間に響く声がこんなにも愛しい
握り締めた掌 無力なままで
水を失くした魚に空気さえも傷つけた

水面に落とした雫は輪を描き
積もる思いは悲しみの色に
広がるのは水鏡に浮かぶ過去の傷
癒されず 忘れられず 記憶に煩う

積み重なったものは痛み伴う回想だけ
夢路を泳ぐ魚はその痛みさえ望んだ

求めるものは貴方という水
私が存在するため なくてはならない存在
たとえ幻であったとしても

繰り返し見る残像に何度涙したのだろう
ふとした瞬間に見せる影がこんなにも恋しい
握り締めた掌 無力なままで
水を失くした魚に空気さえも傷つけた

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公開日 2006/09/01
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コメント 魚と水の関係をテーマにしてみました。
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