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比類無き、物。何時か、達観すべく、この世界。
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作詞 kyω |
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俺の名を、知らしめてやりたい。
驚愕なまでの力を持って。
明日を考える。
俺は、生きているか?
ただ窮屈に、闇に育った。
鬱屈した。 やがて、ストレスに変わった。
捌け口なんてどこにもない、どうしようもない。
『自由』なんて、似合わないものを求めていた。
生涯来ない、そう、知っていたはずなのに。
俺を見るお前等人間の眼は、なんだ?
お前等は、俺を認めてなんかいない。
そんな奴、いない。
何時から、
この世界はこんなにも煩わしいものになった?
何時から、
人間はあんなにも愚かにも堕ちていった?
何時から、
俺はこの憎しみを抱いているんだ?
連なっていくだけなんだ。
負の感情は消えたりなんてしないんだ。
俺の中で、連なり続けて、絡まって、解けない。
それが、世界の、定石、なんだろう。
俺は知らない。
この世界に生まれて知った。
人間を見て、漸く知ることが出来た。
『諦め』は、思った以上の武器だった。
俺はただ、神の如く達観し
『煩わしさ』を盾に、全ての色を取り去った。
俺にとって、そのモノクロは心地良い物だった。
生きる意味を、
見つけることすら出来ないこの世界に。
俺は、
これからも生きていかなければならないのなら。
敢えて、自ら道を示そう。
進むべき、暗い、道。
自ら、闇へ歩む。
それが、俺に出来る、
唯一の、終幕の引き方なんだ。
いつかその時は来るだろう?
誰もが、望んで俺の最期を看取る、時が。
誰もが、待ち焦がれる、その時が。
ならば、俺はひたすらに待ち続けてやる。
寒月が延々と、満ち欠けを繰り返す日々の中で。
ただ俺の、死への秒読みを、数え続けてやる。
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