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花が咲くまで
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作詞 ホシノコエ |
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僕がその種を植えたのは何時だったかな? 忘れてしまうくらい時間はたったのに まだ植木鉢には芽も出ていない
水をやって 日のあたる場所においているのに 栄養のある土を入れてあるのに まだ植木鉢には芽も出ていない
種は花を咲かせないまま死んでしまったのかな? 最近はそう思い始めてきた
まだ芽も出していない花 どんな色かも分からない花
水をあげるのをやめて 外に出したままにしておいたある日 嵐になった 強い風に吹かれた芽を出さない種
嵐が過ぎて 僕は植木鉢を見に行った 強い風に吹かれた植木鉢に 小さな小さな芽が生えていた
何も手入れをしなかったのに 嵐に吹かれたはずなのに 種はいつの間にか芽を生やした 小さな小さな二つ葉を
まだ咲きそうも無い花 どんな形かも分からない花
芽が生えてからどのくらい経ったのだろう? それを忘れてしまった頃に 植木鉢には小さなつぼみ
僕がいつか挿した棒に蔦を絡ませ 芽が出ることのなかった植木鉢には たった一つのつぼみ
まだそのつぼみは固く閉ざされ その奥ではきっと花開く時を待っているのだろう
まだ僕に姿を見せない花 何時咲くのかも知らない花
太陽が昇り、沈み 朝を迎え、夜を迎え つぼみはいつか花を咲かせる
何時になるのかは分からないけれど きっと僕の知らないうちに咲いているのかな?
もう少しだけ見ているよ ほんの少しの時間だけれど。 芽の出ることの無かった植木鉢に 花が咲くまで
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