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理想
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作詞 夜爪 |
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蛞蝓のように濡れる唇
百足のように揺れる腰
出会いは酷く簡単で
繋がるまでは早かった
図書室で待ち合わせ
君はいつも遅刻してくる
謝る気配すらまるで無く
平然と僕にキスをした
蜥蜴のように伸びる舌
蜉蝣のように透ける羽
体温はいつも曖昧で
痛みが伴う愛しさだった
屋上に呼び出され
いつも通り君は居なくて
並んだ靴に泣き声を託し
フェンス越しに咲いていた
サイレンと悲鳴と嗚咽が
君の最期を楽しくさせる
別に悲しいわけじゃない
ただ 悔しいだけなんだ
理想と現実って奴だと思う
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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