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排水溝ラビリンス
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作詞 銘咲 |
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水の渦巻く排水溝眺めていたら
とても不思議な気分になった
蛇口閉めずにぐるぐる近づいたら
アタシまで吸い込まれちゃった
シャボンの泡に入って引き込まれて
止まることなく落ちて行ったわ
地球の中心に届きそうな勢いに
逆らえなくて諦めることにした
上辺だけの綺麗事よりも
これが世界の全てな気がしたの
※
暗くてどこまでも続く
まるで体の一部みたい
どこかで止めれば腐敗する
人の血管と良く似ているわ
汚れた流れの中には
人の素顔が混じってる
泣きながら落とした化粧も
会社の隅の煙草の臭いも
勢いは段々と緩やかに平面に
時々明かりが覗いている
なんだか地上が恋しくなって
ほんの少しだけ泣けてきた
上から水が流れ込んでくるよ
それはもう滝のように強く
水かさが増える度に近づくよ
恋焦がれた光の方に進んでいくよ
誰かが泣いているような
悲しい雨が降ってきた
もっともっと泣けばいいさ ここに全て吐き出しちゃえばいい
勢いに任せて流れる
まるで涙腺みたいだわ
溢れ出したら止まらない
堪えてもまたすぐに疼いてくる
世界観の入り混じった
心の隅の暗い部分は
きっとここだわ淀んだ水だわ
一生消えない汚れなんだね
水の渦巻く排水溝眺めていたら
どうやら眠っていたみたい
慌てて蛇口を閉めたら音を立てて水が落ちてった
・・・あれは夢ではないのかな
もしこの地下水路が
綺麗になる日が来たら
そのときこそ人々の心の
汚れも消えるかもしれないね
※Repeat
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