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体育祭ーー私の前夜祭ーー
作詞 銀太
人がごった煮状態の満員電車

脇に抱えたベニヤの重さが増してく

到着駅を知らせる車内アナウンスに、慌てて出口に向かう

人と人の間を縫うけど

頑固な石の乗客達は全く動いてくれない

駅員のホイッスルが聞こえる

間に合わない、頭の警報が鳴り響く

ドアが閉まる5秒前、4、3、2、1・・・

ガッという音と共に閉まりかけていた扉が開いた

早く降りろ、と言われ慌てて降りる

後ろからプシューと間抜けな音が響き、私を乗せていた重たい塊が動き出す

ベニヤ持ってあげるよ、そう言う彼は同じ大道具のメンバー

ふっと軽くなった右手と、きゅっと握られた左手

左手から熱も小さな鼓動も伝わってくる

私の前をずんずんと歩いていく

このベニヤ結構\重いね、彼が言う

そうだね、私が答える

他の奴らも持ってくるんだよな、彼がまた問う

そうだよ、また私も答える

いつもより沢山質問される、私もその度に答える



気のせいじゃないよね?



彼の耳が真っ赤なのは

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公開日 2006/05/04
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コメント なんか小説のような出来になりました・・・ベニヤとは板のようなモノです。
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