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本当の愛の物語
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作詞 水雅 |
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小さな村の昔の話 愛しあう二人の物語
幸せそうな笑顔の二人 二人を引き裂く悲しい運命
命を買われる恋人の背中 思わず叫んで止めようとした
村中の人が彼を掴んで 濁った瞳でこう言ったのさ
「無理だ無理だ 解っているんだろう
無力なお前に何が出来る
駄目だ駄目だ 諦めるんだな
これがお前らの運命さ」
必死になって 涙も涸れて 血が滲んだって追いかけた
だけど彼の脚が悲鳴を 風になったって追いつけやしなかった
汚いお金にまわされながら 愛しい彼を思い出していた
それでも誰かに嘲笑われて 生きてる価値を失った日々
「おいでおいで もう忘れなよ
お前の中のその思い出
どうせどうせ 手は出せないさ
腰抜けの恋人なんかには」
偽物の愛 忘れた笑顔 なんども彼の名を呼んだ
きっといつか助けてくれる それだけ信じてきた心の支え
愛する二人離れはしない 同じ夜 同じ時
闇を駆け出し 互いを求め続け
大人になった二人だけれど その気持ちは昔のままで
互いの胸で涸れ果てるまで 涙を流し続けた
森に大きく響く馬車の音 凍える二人を探している
祈ることしか出来ない中で これからの愛を誓い続けた
真実の愛 二人の笑顔 一緒に生きると誓ったんだ
凍えるその身を抱き寄せながら 互いに震えを止めあったとき
大きな音で馬車が止まった 大きく唸る馬と共に
同時にパンと響く銃声 どちらが守って見せたのだろう
とある森の夜の出来事 深い愛に血は染まってく
一瞬のみの再会を果たす それは本当の愛の物語
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