|
|
|
一番後ろの窓側の席で考えること
|
作詞 詞ぉ李 |
|
初秋。
木々は紅葉を始め、照れるように赤くなっていく。
教室の一番後ろの窓側の絶好の席で
秋を感じていた女の子一人。
風で揺れるカーテンに
黒板にチョークを叩く音。
落ちる枯葉とそれを切なげに見送る木
年中無休であの人のことを思う女の子にとって
【秋】は一番あの人を強く想い、遠く感じる季節で。
これ以上想ったら壊れてしまいそうで
これ以上想わないと離れてしまいそうで
そんな出口のない悩みを
何十\回ものため息と共に考えて
片想いはこういうものだったかと
昔の記憶をたどってみたり
確かこんなにも辛くはなかったはず
確かこんなにも悩むことはなかったはず
確かこんなにも会いたいと想ったことはなかったはず
確かあんなにも会う前にどきどきすることも
…なかったはず
めぐる季節の中で女の子は何回
【会いたい】
と想うのだろうか
|
|
|