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ホタル
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作詞 綴 ヒト |
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ベランダで一人ぼっち
煙草をふかしてみる
夜は曇り空 外は雨だらけ
君は知っているかな?
僕は世に言う蛍
星も光らない暗さで
ひっそりと灯ってるよ
そろそろ止めようと思うんだ
君を思うことじゃなく
光ること
「体に悪いよ」「何がおいしいの?」
僕のそば 君が困った様に笑う
ほら 素敵な事だよ
口に残るのはこんな苦さじゃなく
君への微笑み
だって聞いたことあるかい?
孤独な蛍の話
君も見付けたらきっと
綺麗と微笑むだろう
それなのに僕ときたら
こんな寒い真夜中に
不毛な思いに駈られて
鈍く ジリリと 光る
君の元へ飛べるわけもなく
光さえ届かないならねぇ
温い雨粒が後押ししてくる
弾ける様に赤が消えていく
そうだ この際 箱ごと置いて寝よう
朝には晴れて 蛍は甘い水を吸ってるだろう
今まで溜めた想い
一人悩んだ四季の中で
確かに必要なものだったけど
今はもう
「君が好きだよ」「傍にいさせて」
君の前 照れながら僕が言う
少し気持悪い気もするけど
灯した赤い光の分だけ
顔を赤くして 君に言ってみよう
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