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ありきたりな恋
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作詞 向。 |
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偶然の出会い
突然の告白に驚いた君
友達以上恋人未満だった僕たちは
いつしか恋人同士になった
君は
「もう少しわたしが早く生まれて
もう少しあなたに早く出会えなかったことが
とてつもなく悔しい
あなたの知らないわたしを知る人より
わたしの知らないあなたを知る人の方が
遥かに多いから
今でもわたしの知らない
あなたの部分はすごく多いけれど
もう少し早く出会っていたら
どうにかなっていたような気がする
きっと何も変わらないんだろうけれど…」
空に向かってそう言った
何を観るより
誰と観るが重要な映画
君と観るから意味がある
君と見る
いつもと同じ街の景色も
殺風景なこの部屋も
君というcolorで彩られていくから
僕は胸が苦しいんだ
恋という甘い痛みで
君を見ると胸が高鳴る
声を聞くと切なくなる
なにげない日常が意味をなしてく
色をつけてく
だけどときどき二人の距離を感じてしまう
それはきっと
あの桜の木の下を手をつないでくぐることも
長い廊下を肩を並べて歩くことも
教室で机に頬杖ついてグラウンドを眺めることも
晴れた日の午後、窓から空を見ることも
君と一緒に泣いたり、笑ったり、怒ったり
ただひたすら頑張ったり
そんなこときっとないから
君が思ってる以上に僕は壁を感じてる
僕のいないところで
君はどんな風に泣いたり、笑ったり、怒ったり…
そんな君を知ってる人がほんとうにうらやましいよ
君が話してくれるいろいろなできごとでしか
僕の知らない君を感じることができない
なんて切ないんだろう
だけど君が僕の隣にいる今この瞬間だけは
君は僕のものだから
ぎゅっと抱きしめるよ
きつく
そして君の瞳を見ながら
こう呟くんだ
“さびしかった”と
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