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バスケの部
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作詞 くろねこ |
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オレ、バスケ部で一応、部長でキャプテンだけど
練習指示とかはほとんど副部長の親友に任せてた
ポジションはP・G(ポイントガード)パスが中心で
自分自身はシュートとかあまりしないし攻め込まない
最後の大会
あと1勝で関東大会出場が決まる試合
相手は第2シードの学校
前半終了―\―\―\24対50 大差だった
親友「さすが前回2位は強いな。主将どーすんの?」
オレ「ん〜…(ボーっとしてる)
親友「ってかおまえさ…ホントはF(フォワード)で
ガンガン点取りたいんじゃないの??」
オレ「な、なんでだよ?オレはP・Gだろ??」
親友「おまえミニバスの頃は超攻めるタイプだったし
うちの部で一番足速いし…
前から思ってたんだけど、おまえ自身が
あまり攻め込まないのはFがやりたくなるからで
部長なのに練習指示しないのは、自分はみんなに
指示できるほど偉くないと思ってるからだろ?」
オレ「いや…別に…」
さすが親友だと思った。全部見抜いてやがる…
確かにオレは実はFやりたかったけど、
人数足りないからP・Gになったんだし…
自分にはみんなに指示なんてできないと思ってた。
親友「みんな!!こいつFやりたいって!!」
皆「マジで!?いいんじゃん!?」
オレ「ちょっと待てよ。Fはケンジだろ!?」
親友「俺はP・GやりたいからおまえがFやれ!!」
皆「んじゃ、今負けてんのは主将のせいってことで
おまえ1人で26点とって逆転してこい!!笑」
オレ「おっ!おい!」
親友「おまえならできるだろ!!バシッ!!」
26点…相手、県で2位の学校なんスけど…「笑」
でも、なぜか凄いやる気になった
みんながオレを信頼してくれたのが嬉しかった…
後半、今までにないほど本気で頑張った
走って―\―\―\走って―\―\―\―\
試合終了―\―\その場にオレはぶっ倒れた…
結果―\―\―\62対64
負けた…1ゴール差で…
オレの後半の得点数は24点…
「ごめん…足んなかった…」
みんなはすごいと言ってくれたけど
オレはこの悔しさを今でもよく覚えている―\―\―\
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