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彼の進みゆく道に幸多きことを…
作詞 きん。
「あいつ」がここを去りました
「俺の夢のために」なんて格好いいこと言って
安全策をわざわざ潰して
「のこのこ戻るわけにはいかない」なんて
いつも通りのクソ\真面目なことを言っていました

回り道をいとわない「あいつ」は
馬鹿正直に進み続けることを選びました
正直者が死んでいくこの世の中で
「あいつ」は何を掴むのでしょうか?
進む途中で何を失うのでしょうか?
たとえ進んだとして道は?夢は?成功は?
進んだ先は答えにつながっているのでしょうか?

でも…進むことが闘いだとするならば
「あいつ」は真っ向から挑むわけで
それがどれだけの覚悟を必要とするのか
そこにどれだけの苦労が待つのか
挑戦することから逃げた僕には計り知れないほどの
何かを抱え、何かを背負って、何かを求めて
走り出した「あいつ」に
貰うばかりで何をしてこれたのでしょうか?


だから決めました
「あいつ」のために祈ろうと
たとえ取るに足らない祈りとしても

逃げ出した僕に許された
最初で最後の…小さく弱い「言葉」と共に
ありふれ 手アカで汚れたこの言葉を
届くようにと祈ります

「ありがとう
          頑張れ」

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公開日 2005/09/05
ジャンル 荅鐚鐚
カテゴリ 綽吚
コメント 夢のために学校を去った友達に贈った詩です。
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