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ケーキとナイフ
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作詞 BAIN |
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今晩は独りきり 目の前に少しばかりのケーキがあります
そういや昨日は生まれた日だったと 今更年取った事を実感する
手にナイフ 目の前のケーキを2等分してみた僕が居ます
片方は僕の もう片方は誰? 自問自答しても答えは出ない
どうにも言えない脱力感 時間だけが淡々と過ぎていく
一口目が食べられなくて 傍らの珈琲一気に呑みました
作り出したのは無意味な時間
光ることのないケータイ見つめて 物思いに耽る午前2時
現実と夢を交互に見ている そんな事を忘れてため息深く飲み込んだ
「どうせたかが生まれた日」 慰めではなく本気で放った言葉
僕の横にケータイ 鳴り響くことなく意味無くおかれてる
逃げ道はいつも同じ夢の中 珈琲呑んだから逃げられないよ
手にナイフ 左の手首を少しばかり見つめた僕が居ます
「やってみようか」と思い立った そのまま数分考え事した
虚無というくだらない退屈 崩れ落ちたケーキを見つめる
まだ一口目は食べてない その時今日初めてケータイが鳴りました
一瞬で過ぎていく15秒
久々に光ったケータイ開いて 童心に返る午前7時
くだらない内容に失望した 期待と現実でずれを感じたんです
「どうせたかが生まれた日」 諦めと後悔を込めて放った言葉
気付いたらナイフは紅に染まっていました
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