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「さよなら」
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| 作詞 あさき |
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歩いて帰るあたしの横で
ゆっくりと自転車を進める
一緒に並ぶ帰り道
あなたと笑い合えていた日々
みんなで騒ぐ放課後
必ずあなたは横にいて
あたしから離れなかった
不器用なあなたなりの
精一杯の贈り物
こんなにもこんなにも好きになる人は
この先もう居ないんじゃないかって
本気で思える程にあなたが大好きでした
あたしの短い髪を触って
慣れない手つきでピンを付ける
「彼女ができたらやってみたかった」
あたしに初めて触れた日の事
お互い何もかもが始めての事で
分からない事ばっかりだった
あなたの愛が足りないなんて
なんで言ってしまったのだろうか
こんなにもこんなにも手放したくない人だと
そう思ったのは初めてで
あたしが幸せにしてあげたくなったのも初めてで
“初恋”と呼んでしまいたい
ふたり出会えた事を
“運命”と呼んでしまいたい
なんであの時あなたの事を信じてあげられなかったの
あなたはちゃんとあたしに見えない愛をくれた
あたしの事だけをあだ名で呼ぶ
「ャダ」って言っても
絶対に止めてくれないの
だけど真面目になった時だけ
本当の名前を呼んでくれる
不器用なあたしが
不器用なあなたに
何ができたかなんて
何をしてあげられたかなんて
そんなのは分からないけれど
不器用なあなたが
素直になれないあたしに
たくさんの愛をくれた事
思い出してみると
幸せになれるみたい
もしも もしも なんて
あの頃に戻れるわけはないのに
あの幸せだったあたし達がよみがえるの
あたしから伝えた「さよなら」が
こんなにあたしを苦しめた
あんなにもあんなにも好きになれた人は
世界中どこに行っても見つけられない
こんなにもこんなにももどかしい想いは
もう これっきりにしよう
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