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同中
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作詞 waa |
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その人のお通夜には
本当にたくさんの人がきていた
仕事中の事故だった
卒業してから2年以上たっても
ほとんどの人が彼を送りに来ていた
亡くなったのが違う人だったら
あの人も、この人も、私も
来なかったんだろうな
たくさんの人が泣いていた
中央に、白い箱にいれられた彼と
卒業前の楽しそうに笑う
ユニフォーム姿の彼がいた
今日は彼のために仲間が走るらしい
パトカーがたくさん出ていた
家まで行った友達は彼の顔も見たらしいけど
私には実感がわかなかった
駅で偶然会って話してから見かけてもいなかったし
メールとかするほど親しくもなかった
中学3年間を思い出していた
いつもその人はおもしろくて
バスケがものすごくうまい人だった
フラフラしてる感じで荒れてる時もあったらしいけど
すごくいい人だった
こんなにたくさんの人が悲しむのに
どうして彼が死んでしまったんだろう
みんなで色紙を書いた
一緒に燃やすのかどうするのか知らないし
何を書けばいいかわからなかった
みんな同じようなことを書いてた「ありがとう」
みんなは彼に何をもらったんだろう
私にその人の存在は
知ってから数年間とても大きかった
楽しいものにしてくれた
自分も頑張る気になった
彼が生きているだけできっとみんな少しずつ
力を与えられてたんだろう
まるで夢みたいだ
その人がいた日々も、その人がいない日々も
頭が遮断されて悲しむこともできなかった
それでも心が泣いていた
もっとたくさんいろんなことを
話しておけばよかった
私にはこんなに時間があるのに
いつも何も考えてないし、何も見てない
彼は死んじゃいけない人なのに
なんで私じゃなかったんだ
その日は空は曇っていて
告別式の日は雨だった
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