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人の心を持つ堕天使
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| 作詞 羂鬼 |
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空へ飛び立つ堕天使を 無数の銃弾が襲う
震える手は 僕の服を力強く 掴んでいた
"怖いのか 無理もない 醜い姿でも我慢してくれ"
こんな状況下の中で"好きだ"なんて言えない
銃弾が僕の羽を貫いた 止まらぬ血 止まらぬ涙
震えながら僕の服で涙拭ってた 優しかった
まだ半分は人間だよ ほら目を開けてごらん
君は 苦笑いながら 強く抱き返してくれた
ここは空 地上からの銃弾から守り 飛び続ける
守りきれない 銃弾が君の足を貫いた
叫ぶ君の声が 僕の脳を過剰に刺激した
全身が堕天使と化した バケモノだけど
君はちゃんと目 開けてくれている
こんな僕でもちゃんと見ていてくれている
銃弾が届かぬ場所へたどりついても飛び続ける
人がいない場所 無人島を目指して
血に塗れた体で 不時着した
僕は大木に強く体を打ち付けた 痛い･･･痛いよ･･･
君の声と一緒に 痛いよって言い続け
戻らない体でも 優しく僕を抱きしめる君が
前よりも ずっと綺麗だった
血が止まらない どうすればいい
それより君の足を治してあげたい
初めて他人を優先した 初めての 大切な人だから
だけど君は笑わなかった ただ抱きながら
泣き叫ぶ 貰い泣き 人前で泣くなんて･･･
目の前が 視界が安定しない
君の顔さえ見ることが出来ない ちょっと目の前白っぽい
僕の脳の錯覚か 真っ白のはずの視界が肌色に染まる
誰もいない この空間で 醜いものと口付けを交わす
やがて羽は小さくなり 体が戻ってゆく
傷は癒え 君の笑顔が戻ってゆく
初めて持った "大切な人"
どれだけ自分が傷ついたって 守ろうとする
醜い体 堕天使であろうとも 君を抱く
右手の震えは止まった 利き腕の震えは止まった･･･
もう僕らは "あそこ"に戻ることなんて出来ない
大切なもの一つあれば 生きてゆける
この無人島で 新しい人生を歩いてゆける･･･
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