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Black Despair
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作詞 櫂浬\東風 |
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碧すぎる光にちょっとばかし痛みを感じた
輝きを隠さずにはいられない
とても大きな存在
―――…それはだいぶ前の話
今はもう、碧はくすんで蒼くなって
濁った色が混じってる
輝きは乱れ 黒いものが駆け巡る
そこにいる者は 「月が紅い」と口をそろえて言った
いつおかしくなったか それは誰にもわからない
未来には色なんて無いかも
あそこは灰色に包まれる
そんなときが来るかも
そうなれば そこに住む者達はどうなるか
それも誰にもわからない
だって、
自分のいる所に限ってそんなことありえない
そう思い込んでいるのがあそこの者達だから
くすんだ蒼 濁った色 黒いもの
その中で生きているあそこの者達
その者たちが下を向いたとき
初めて「絶望」と「破滅」を見る
自分の足元はすでに色を無くしたから
一生懸命足掻いても無駄だって
あそこの者達は知ってる
それが逆に惨め
生まれたときから間違っていたかも
生き方が間違ってたわけない
自分が間違ってるわけもない
生まれたときからあそこでの運命は決まっていた
その運命を変えることが出来なかった
―――…純粋を忘れた
―――…神を見捨てた
―――…綺麗言を覚えた
それが黒いものの生きる条件
それがぴったりだったあそこの者達
そう、生まれたときから間違っていた
今更どうしようもない
第一あそこの者達は「絶望」を知らない
この先の「破滅」をしらない
今起こっている不幸なんて小さいことに気がつかない
この先には不幸を感じることさえ出来なくなる道しかない
その一本道にあそこの者達が溢れかえる
あんな小さな「あそこ」
あんな沢山の「あそこの者達」
あんな消えそうな状況の「色」
あんな小さな「地球」
あんな沢山の「地球の人間達」
あんな消えそうな状況の「心」
近未来。人間は人間を滅ぼすだろう
そして、人間は人間を救うであろう
たとえ生きていく大地がなくても…―――
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