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震えた指でカデンツァを
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作詞 Ayumu |
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美しい女が言ったよ 愛に紛れる街並みに
聞き飽きた夢手繰りは もうやめましょう
盲目の女が言ったよ 微弱反射の街並みは
闇に慣れたコウモリに 灯を消しているよう
金持ちの女が言ったよ 自我に溺れる街並みじゃ
他人を気に留め 振り返るのが怖いわ
身売りする女が言ったよ 怠惰への性癖に隠れては
偽光の街に まぶしいネオンもまぶしくない
気まぐれな女が言ったよ こんな明るい未来では
期待に応えれば もういつも天気は同じね
口を閉じて女が言ったよ 愛だ平和だ騒いでは
照れて隠れて 探すのも楽じゃないわ
泣き虫の女が言ったよ ぼやけかすんだ世の中に
目をこする度に 創造を発見するのよ
旅を続ける女が言ったよ 真実にマヒした人たちに
ほんのちょっとだけの 抗う勇気を下さい
鳥になりたい女が言ったよ いつか飛べると思うのよ
でも今はまだ 少しだけ眠たいわ
空を眺める女が言ったよ きっと宇宙は美しい
それでも人には 決して見えないのだけれど
親を知らない女が言ったよ なんで生れてきたなんて
そもそもはじめから理由なんて無いのよ
ピアノ弾きの女が言ったよ もうカデンツァ聴こえない
かつて愛した音たちは 追うこともなく流れてく
病み疲れた女が言ったよ 明日は希望の道標?
いいえ私もあなたも 明日にすがるだけ
お喋りな女が言ったよ どんな言葉を並べても
伝わらないなら しばし黙りましょう
そして俺は彼女らに言ったよ 多分そいつが人生で
今も昔もこれからも ただそれだけなのさ
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